リールのPEラインを裏返す!


  
■簡易リサイクラーを考案!

リールに巻いているPEラインを裏返すことにした。
その為には、ラインを巻いていないベイトリールが2台必要だ。

ベイトリールはあるが、ラインを巻いている。
ドラグ付きのタイコリールが1台余っている。

そこで、リサイクラーを作ることにした。
今回は、下の写真のような簡易リサイクラーを考案した。




簡易リサイクラー




■工程1/スピニングリール→スプール

簡易リサイクラーの説明は後にして、早速、作業を始めたい。
リールのPEを、まず空のスプールに巻き取る。

巻き取る時、ラインにヨリが入らないように、写真のようにセットする。
リールのドラグは、ゆるゆるにしておく。

シーガーのロゴが入ったバッグには、ジグが沢山入っていて重たい。
これで竿を抑えると、全く動かなくなる…凄い(^^;




並行巻き




簡易リサイクラーのハンドル(スプリングクランプ)を、人差し指でガンガン回す。
とても疲れるので、休憩しながらやる(^^;

下糸の繋ぎ目がきたら、巻き取り完了
まだ一度も使っていない、内側のPEラインが、再外周に来ている。




工程1完了




■工程2/スプール→タイコリール

次は、スプールに巻き取ったラインを、タイコリールに巻き替える。
スプールをフリーにすることも可能だが、軸に固定した状態で行う。

ブレーキがかかるので、巻き取りを停止しても、ラインのたるみは出ない。
このタイコリールも、ギヤ比1:1なので大変だ。




セット完了




約180mのラインを、根性で巻き取っていく。
スプールが空になったら、巻き取り完了!

これでやっと、スピニングリールへ巻くことができる。




工程2完了




■工程3/タイコリール→スピニングリール

ここで、卓上バイス から、一旦、簡易リサイクラーを外す。
そして、卓上バイスに、タイコリールをセットする。

今まで使い込み、変色したPEが、タイコリールの再外周に来ている。
これをリールの内側に巻き込めばOK




変色したPEライン




タイコリールのドラグを調整する。
スピニングリールのドラグを締め込み、固く巻き取っていく。




準備完了




テンションを張った状態で、一定速度で巻き取る。
全て巻き取ったら作業は終わり

PEラインは裏返り、一度も使っていない綺麗なPEが再外周に来た。




工程3完了




簡易リサイクラーについて

さて今回作った簡易リサイクラーであるが、色々な使い方ができる。

◇リールに巻いているラインを、空スプールに巻き取り、保管できる。
◇ラインを裏返す時、ベイトリールの代替として使える。
◇新品のラインをリールに巻く時、スプール掛けとして使える。

スプール掛けとして使う場合、以下の三つの使い方がある。

1.スプールの左右方向を規制し、フリー回転できる状態で使う。
2.スプールを軸に固定、多少ブレーキが掛かる状態で使う。
3.スプールから一旦タイコリールに巻き取り、その後スピニングに巻く。

私のお勧めは、面倒だが、3番のタイコリール(ベイトリール等)に巻く方法だ。
そうすれば、タイコリールのドラグが使えるので、一定張力でラインを巻ける。

もう一台のリールは、この方法でニューラインを巻いた(^ε^)




もう一台のリール




簡易リサイクラーは、以下の部品で構成されている。

木製のベース…昨年二つ作ったが、邪魔になるので一つ捨てた(^^;
卓上バイス…工具箱より
スプリングクランプ(長さ105mm)…工具箱より
軸受となる空スプール大
巻き取り用の空スプール
六角ボルトM16、長さ100mm(161円)
丸座金2個(47円)
六角ナット4個(132円)

以上合計340円
消費税を含めると、簡易リサイクラー製作に、374円を投資したようだ(^^




キーパーツ!




M16のボルトは全ネジ、軸受部のみ、ガタを無くす為、アルミテープを巻いた。
丸座金は、軸受けとなる大きなスプールの両側に入れる。

この丸座金は、フリー状態だが回転しない。
大きなスプールとの接触抵抗が、かなり大きいようだ。

軸となる六角ボルトと六角ナット4個は回転する。
つまり、丸座金と六角ナットの間でスリップしている。

金属接触なので、抵抗が小さく滑りやすいようだ。
より動きを良くするには、グリースを付けると良いが、今は何もしていない。

今回は、パーツを集めただけで、何も加工しなかった。
これでは、簡易リサイクラーを作ったと言えるかどうか怪しい(^^;

身近にあるものを活用して、リサイクラーを作ってみては如何でしょう。
シーズンオフ中に、ラインの裏返し、下巻きの継ぎ足し等、やっておきましょう。




安いリサイクラー