タチウオ仕掛け


 夏に台風の影響で濁りが入るとタチウオは岸近くに押し寄せて来る。この様な時は昼間でも釣れるのだが、やはり夜釣りが一般的である。若いルアーマン達は休日の前夜に入磯し夜通しルアーを投げている。一方オヤジも負けじと電気ウキを飛ばしているのである。釣って面白く食べて美味しいので夜遊びの好きな人にはたまらないターゲットである。


 良く釣れるルアー仕掛け(^^

タチウオ(1)
タチウオ(2)
タチウオ(3)
タチウオ(4)
タチウオ(5)
タチウオ(6)
 竿はルアー用10〜11フィート
 リールは中型4000番クラス 
 ラインは12ポンド
 @ショックリーダー24ポンド(ブラッドノット接続) 
 Aスナップスイベル
 Bブルブルドジョウ35g(デュエル)
  シーフラワーM1・35g(マリア)
  ブランカ・ブルー28g(デュエル)
  マールアミーゴ24g(マリア)
         
 ハウツー
 8〜9月の初期はジグだけで良い 
 遠投底着後ファーストリトリーブだけで食ってくる
 食い渋りだしたらフォールでバイトさせると良い
 中期になるとシンキングバイブレーションが効果的
 それでも釣れない時はブルブルドジョウが出番となる
 後期は水温も低下してきてエサしか釣れなくなる(^^;
 タチウオは大体決まった時間に回遊してくるようである 
 陽が昇ってからはジグの浮き上がりを抑え底狙いが良い
 歯がするどいのでプライヤは必需品
 胴体を素手で掴むと手の平が切れる事があるので注意
 ベイトはイワシ、カマス、サバ等である
 夜光塗料をジグの腹に塗ると非常に効果的であった
 右図は良く釣れる夜光どじょう付きの「ジグ兵衛」である



 エサ釣り仕掛け(裏磯用)

 竿は磯竿3号5.3M 
 リールは中型4000番クラス   
 道糸は5号
 エサはキビナゴ、サバの切り身
 @ウキ止め 
 Aシモリ玉
 B電気ウキ5号(ウキスイベル付き)
   発泡棒ウキ6号(ケミホタル装着)
 Cクッションゴム
 Dサルカン
 EケミホタルL(ワンタッチホルダーでセット)
   「太刀魚」という専用のケミホタル75もある
 Fナイロンハリス7〜8号30〜40cm
   切られないようにワイヤーを使う人もいる
 Gゴム付きオモリ5〜6号
 Hタチウオ用市販仕掛け(ワイヤー#47)
  ハリ、ワイヤー、丸カンがセットされている
 
 ハウツー  
 ケミホタルの光でタチウオを寄せるらしい
 従って集魚灯については、もっと研究の余地がある   
 ウキは発泡が多く使われており、ケミ75を装着している
 ハリは2段バリが良いはずだが、1本を使っている
 タコベイトや夜光チューブ等の装飾品は付けていない
 エサにするサバの切り身は、幅2cm位と大きくする
 オモリをウキ下に持ってくると絡みやすくなるので注意
 ハリからケミホタルまで40〜50cm
 夜釣りのタナは竿1本以下、3ヒロ前後
 アタリがあったら一呼吸おいてアワせる
   
   


 こちらの方がいいかなっ(裏磯用)
 竿は磯竿4号5.3M 
 リールは中型4000番クラス   
 道糸は5号
 エサはキビナゴ、サバ、サンマ等切り身
 @ウキ止め 
 Aシモリ玉
 B自作棒ウキ(ケミホタル付き
 Cナツメオモリ(5号くらい)
 Dサルカン
 Eリーダー(ナイロン5号、1m)
 Fケミホタル37(チューブ止め)
 Gサルカン
 Hソフトワイヤーハリス
 
 ハウツー  
 ベテランに仕掛けを教えてもらったので紹介したい
 棒ウキには、オモリが内蔵(8〜10号くらい)   
 仕掛けはウキで飛ばすようだ
 Eのリーダーが長く、カラミやすそうだが試行錯誤の上との事
 ケミホタルは餌の近くにあった方が良いらしい
 光に寄ってきて近くに餌があれば、何でも食べると言っていた
 ケミホタルを、かじられる事もあるそうだ
 ワイヤーの長さは、タチの口先から喉までの長さあれば良いらしい
 最近はソフトなワイヤーが売られているのでそれが良いそうだ
 タチウオの仕掛けは十人十色で、皆、違うと言っていた
   



 ファイナルアンサー(^^;
 竿は磯竿4号5.3M(3号でもいいよ) 
 リールは中型4000番クラス   
 道糸は5号(4号でもいいよ)
 エサはキビナゴ、サンマ等
 @ウキ止めSサイズ(タナキーパー5) 
 Aスーパーパーシモリ玉、サイズM
 Bオモリ入り棒ウキ6号(ケミホタル75仕様
 Cサルカン
 D捨て糸(長さ半ヒロ、道糸より細いもの、3〜4号)
 Eナツメオモリ5号(移動できるようにヨウジ止め)
 Fケミホタル37(チューブ止め)
 Gワイヤーハリスソフト3号、太刀魚用(GOSEN)
 Hチヌ5号、丸セイゴ15号等(瞬間接着剤で固定)
 
 ハウツー  
 ウキはオモリ内蔵の自重のあるものが使いやすい
 長さ30cm、径20mm位のもの   
 発泡羽根うき、スクウィッド6号等(N-U-U企画)

 オモリは潮によって調整する
 潮の流れが速い時は、鈎とオモリの距離を短くするそうだ
 距離を長くすると絡みやすくなるが、エサの動きは自然に近づく
 ケミホタル37はワイヤーハリスの直ぐ上にセットする

 ワイヤーハリスは、食いが良いと思われる細い物を使う(^^)
 細い物は、2〜3匹釣るとすぐ毛羽立つので交換する事
 ワイヤーハリスの長さは、20cm(15〜25cm)

 ハリは環付きを用いず、普通のハリにワイヤーハリスを結ぶ
 そのままでは、緩むので接着剤で固定する
 ヨリモドシとワイヤーハリスはステンレスクリップ(♯SS)でかしめる

 タチウオ鈎でなく、チヌ鈎を使う理由は、エサ(キビナゴ)が小さい爲
 キビナゴの目を貫通してエサ付けするので環付きでない鈎が良い
 エサの付け方であるが、目を通した後、次に横腹から骨に鈎先を通す
 こうすれば、遠投してもエサは取れないはずである

 釣り方は遅アワセに尽きるようである…
 ワタシも不慣れなので、釣り方は割愛させて頂きますm(__)m
 


 バラシの多い2002年度仕掛け(^^ゞ
 竿は磯竿3〜4号(5.3m) 
 リールは中型4000番クラス   
 道糸は4〜5号
 エサはキビナゴ
 @ウキ止め(サイズS 
 Aシモリ玉(サイズM)
 B自立でない棒ウキ8号(ケミホタル75仕様
 C天秤(アームは長い方が良い)
 D点滅式水中ライト(単3、1本仕様)
 Eハリス3号(1.5m)
 Fケミホタルミニ(チューブ止め)
 Gヨリモドシ(小)
 Hワイヤーハリス2.5号(25cm)
 I夜光チューブ(グリーンあるいはピンク)
 Jチラシ鈎(チヌ5号とタチウオ鈎中)
  
 ハウツー  
 ウキは自立でないもの…食い上げのアタリを取りやすい
 水中ライトの負荷は、単3仕様で約7号に相当   
 ライトのカバーを、油性の赤マジックで塗る(おまじない^^; )
 潮が早い時は、ライトの下にオモリを付けて、大きなウキを使う

 天秤はカラミを防ぐ目的で使用している
 パイプ天秤の大が、お気に入り
 ハリスに付けるケミホタルは、ミニを使う
 水中ライトで集魚、ミニはエサのありかを、教えるのが目的

 ハリは、1本より2本の方が、エサがはずれにくい
 「男はガマンの1本バリ」と、意地を張らないように(^^ゞ
 チヌ鈎は、キビナゴの目を通し、中骨にしっかり刺す
 タチウオ鈎は横腹から、骨を貫通し、背中側へハリ先を出す

 夜光チューブは、ワイヤーハリスが傷つくのを防ぐ
 チューブの下には、ヨリモドシが、隠れている
 その隠れたヨリモドシから、鈎までの長さは約5cm
 夜光チューブの長さは約4cm、グリーンを愛用している

 この仕掛けは、流し釣りに向いている
 特に深いタナを攻める時に、効果がありそう
 誘い釣りの時は、上記の、どの仕掛けでも釣れると思う
 タチウオダービートップの仕掛けも、参考にしてちょうだい
 



 引き釣り仕掛け
     
 エサは、ドジョウ、キビナゴ、イワシ、サヨリ
 @ルアー竿・8〜11フィート 
 Aリール・中型3000〜4000番クラス
 Bファイヤーライン等感度の良いもの(8〜10lb)
 CケミホタルあるいはケミホタルBIG
 Dワイヤーハリス(30cm)…テンヤに付属
 EタチウオテンヤS(4号)、M(5号)
 
 ハウツー  
 夕まずめは、この釣り方がイチ押し
 暗くなってからは、ウキ釣りの方が良い   
 従って、ケミホタルは、いらないカモ知れない(^^ 

 釣り方は、遠投して、カウントダウン10で
 スローに、巻いてくるだけ
 ゴツゴツという感触が伝わってきたら
 タチがエサをカジっている証拠

 そのままリールを巻き続けると、ググーッとくるので
 その時、思いっきりあわせる。
 タチが小さいと、コツコツと突くだけで、乗らない
 足元まで来ても、乗らなかったらたら、諦めよう(汗)

 この釣りで、難しいのはタナ取り
 水面下2.5〜4.5mあたりを曳くのが良いようだ
 タチテンヤ、段々、浮き上がってくるので
 遠投した場合は、途中で沈めたりする

 混み合った場所では、ウキ釣りの方とオマツリする
 そんな時は、深いタナは探れないけど
 電気ウキを付けて、引いても良い



 タチウオ釣りについて

’99年は8月に乗っ込みがありその後、釣り船が出る程盛況であった。
この年は毎朝、決まった時間にタチウオは回遊して来たのである。
陽が昇ってからも十分釣りになり昼間はエサで釣れていたようだ。
多くの釣り人がタチウオ釣りを楽しんだのではないだろうか。
ジグを投げていてサバが釣れ出すとタチウオの姿は消えていた。
逆にタチウオが釣れている間はサバは掛かってこなかったのを覚えている。

’00年はあまり見掛けなかったが真夜中に回遊して来たようだ。
エサ釣りの人に聞いたところ釣果は大体1〜3匹位だった。
また回遊して来る時間帯であるが深夜1:00〜4:00だった。
この人達は最終電車で来て磯に入り早朝サバを釣って帰っていった。(^^;

エサ釣りの人は11月末まで夜釣りをしていたが
ルアーの人達は10月末には姿を見かけなくなってしまった。
’00年は早くシーズンが終ったようである。

釣行記にも書いたが10月28日に昼間タチウオの姿をみている。
釣れたカマスを丸ごと飲み込んでいたのにはビックリした!
ベイトが多い時は昼間でもタチウオは岸近くに回遊してくるようである。
カマスのサイズは25cm前後であったから6インチのワームを買い求め
翌週の早朝投げてみたが釣れなかった(^^;
今年の夏はオールナイトでタチウオを狙ってみようかな(^-^)


2002年追記
「バラシの多い2002年度仕掛け」で、タチウオを3匹釣った。
天秤を使うと、絡みが少なくなる事は、江ノ島の長老から教えて貰った。
水中ライトの選定に当っては、常習屋の店員から、教えて貰った。

そして上の仕掛けが完成した訳だが、実はこれ、船釣り用のタチ仕掛けと同じ(^^ゞ
ケミホタルと水中ライトの違い…ワタシは、明るさだと思っている。
化学発光は、直ぐ暗くなるけど、電池を使った豆球は明るい!
でも、岩にぶつけて豆球が切れると、真っ暗になりますぅ…一長一短かなっ(汗)

バラシが多いのは、多分、仕掛けのせいだと思う
少し、明る過ぎるのかなあ
それとも、江ノ島のタチは、すれているのかっ…
ワタシのアームに関しては、問題ないハズなのだが…うーん、分らんε=ε=┏(^O^)┛


  

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