2023/8/7  今年のツバメは偉かった。  
   
  昨年は、悲しい思いをした。
体の小さい親ツバメが、三羽の雛を育てた。

ある日、成長の遅れた個体が、巣から落ちて死んだ。
ずっと心配していたのだ…あの小さい子は大丈夫だろうかと!

毎年、同じことが繰り返される。
その翌日、残りの二羽は巣立ち、二度と戻って来なかった。

さて、今年のツバメについて語ろう。
今年の親ツバメは、体が大きく、頼もしい感じがした。

この親ツバメは、四羽の雛を、立派に育て上げた。
今まで、雛が揃って巣立つことが無かったので、とても嬉しい出来事だった。

今年のツバメは偉かったというエピソードを、二つ紹介したい。
ある朝、ウォーキングから帰ると、電線に沢山のモズが止まっていた。

ツバメの巣の近くにも、二羽のモズが、羽ばたいていた。
親ツバメは、四匹の雛に覆いかぶさって、モズから雛を守っていた。

ツバメよりモズの方が強そうに見えるが、実はそうでもないようだ。
家の前の電線にモズが止まると、親ツバメが追い払ってしまう。

面白いことに、やっと飛べるようになった若ツバメも、モズを追い払っていた。
ツバメは、小さい頃から、縄張り意識が強く、とても勇敢なようだ。








もう一つのエピソードは、成長が遅れた個体を育て上げたことである。
四羽のうち、成長が早かった一羽だけが、最初に巣立って行った。

その2〜3日後に、残りの二羽が飛べるようになった。
成長が遅れた一羽は、どうなるのだろうかと、心配して見守っていた。

親ツバメは、成長が遅れたこの個体にもエサを運んだ。
今年の若ツバメは、兄弟仲が良かった。

飛べるようになった二羽も、夕方になると巣に戻り、一緒に夜を過ごした。
ある朝、ウォーキングに出かける時、巣に飛べない一羽だけが残っていた。

1時間余りして、家に戻ると、巣にツバメの姿がない。
玄関か道路に落ちていないか探してみたが見当たらない。

夕方になると、三羽のツバメが揃って戻ってきた。
しかし、次の夜、ツバメは戻って来なかった。

空を自由に飛べるようになり、本当に巣立ってしまったようだ。
少し、寂しい気分になった。

次の朝、玄関から、ツバメがさえずる声が聞こえるので、巣を覗いてビックリ
巣に三羽の若ツバメが入って、こちらを見ているではありませんか!

手を振って挨拶をし、10分後に覗いたら、もうツバメの姿はなかった。
私にありがとう、そしてさようならを、言いに来たようだ。

それを最後に、ツバメは、巣に現れなくなった。
またそのうち、家の前の電線に、遊びにくる日もあるだろう(^^






 




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