イソガニ仕掛け(2)


 またまた、カルチャーショックを受けてしまった。海人のTシャツを着た若人達!なんとっ、イソガニ仕掛けを並べて、おしゃべりしながら、真夏の夜の一時を、過ごしているではないかっ。それだけなら、まだ許せるが、5匹も釣ってー、もう許せないっ(^^; そこで早速、仕掛けとツケエサ、そして実態をレポートしてきたので、ここに紹介したいと思う。



 海人から教えて貰った仕掛け

イソガニ(2)
 
 竿は6〜7フィートのルアー竿
 リールは小型のスピニング 
 エサはイカのゲソ 
 @ケミホタル(穂先ライト) 
 A道糸は不明(ルアーと兼用のようだ)
 B中通しオモリ5〜6号
 Cヨリモドシ
 Dハリス不明(太くない)、15cmと20cm位の長さ
 Eハリ、グレ5〜6号、金鈎

      
 ハウツー
 ごく一般的なカサゴ仕掛けに見える
 特徴と言えば、付けエサしかない
 ワタシだけの秘密にしておきたいが敢えて教えよう
 イカのゲソを使っていたのだ 
 長さは1cm無い、7〜8mmだった
 先端の細い所が、食いが良いとの事
 イワイソメより、エサ持ちが良いそうだ
 釣り方はオモリを底からハリス分上げて、置竿にしていた
 テトラで無く、堤防から垂らして釣っていた
 堤防の際から1m位離れても釣れるようだ
 
  




 イソガニ釣りについて

若者達が夜の堤防で、テーブルを広げ、飲み物を並べ、楽しそうに釣りをしていた。
女性3〜4人を含む7〜8人のグループで、4人が海人という揃いのTシャツを着ていた。
覗いてみたら、なんとっ、穂先ライトを付けた短竿で、全員カサゴ釣りをしていたのだっ。
この竿がズラリと並ぶと、異様に写るのは、ワタシだけだろうか…(^^;

深夜になると、お魚さんも釣れなくなるので、釣り人は竿を納めて家に帰る。
空いたワタシの右側の釣り座に、カサゴ仕掛けの2人連れが入ってきた。
「釣れましたか?」と聞いたら、すぐ話をそらそうとした。
カサゴの釣果を聞いているのに…何かやましい事でも考えているのかな(^^;

やがて一人の方が、カニのような外道を釣り上げた。
「やりましたねえ」と言うと「初めてです」と返事が返ってきた。
鈎は足に掛かっていた。
付けエサは、オキアミだった。
仕掛けは、キス用の天秤にハリス30cmを出し1本鈎だった。

こんな仕掛けでも釣れるのか…
先程まで、ネンブツダイを沢山釣っていたようだが、たしかに釣れそうな仕掛けだった(^^;
水の入ったバケツに納まったカニの目の色…ライトを当てると白っぽい金色だ。
釣れた場所は、テトラの中でなく、テトラ近くの堤防の際。
天秤だとテトラの中は狙えませんもんねっ。

左側の少し離れた所で、カサゴ釣りをしているアベックの事が気になっていた。
さっき、騒いでいたからなっ…竿を片付けて覗きにいく事にした。
「釣れましたか?」と聞いたら「型が小さいですけど」と言うではないか。
見せて貰ったところ、な、なんとっ、2人で5匹も釣っていた。
しかも店では売ってないような大型が入っているではないか!

後で分ったのだが、この2人は海人の仲間だった。
上の仕掛け、エサは全て、この方から教わったのである。
この方が話された内容を少しメモしておこう。

毎年、この時期に釣りにきている(悪いやっちゃ)
ここに来ると大抵は釣れる(そんなっ、知っておれば竿持ってきたのにっ^^;
対岸の港よりこちらの方がずっと良い(それほど釣れるのかっ、騒ぎにならなければ良いが)
そのままでも2日位は生きている(ゴソゴソ動いたり、鳴いたりするけど大丈夫?)

翌朝、このポイントを見に行った。
底は殆ど障害物のない岩盤、もちろんカニの姿もない。
テトラの中を狙うのではなく、もっと釣りやすい所で竿を出しても、釣れる事が分った…
夜の海は、全く別の世界になる事を、改めて認識させられた思いがする。



仕掛け集へ戻る HOMEへ戻る